かがなべて

言葉遊びと、毎月の歌仙など

歌仙 連句

歌仙水澄て の巻

新しい歌仙水澄てのまきがはじまりました、 発句 水澄て水の深さを失へり 正藤 水の澄む秋。あまりにも透明で水底がけざやかに見えることを逆説的表現が一際印象付けます。句姿もすっきりとみずのつめたささえかんじられるような一句。 旅の子の掌にのす木の…

八月の歌仙

八月の歌仙 八月の歌仙、名残の表,八句めからです。季節は秋。 少しためらい蛇穴にいる 佐藤 蛇は洋の東西を問わず不思議な智慧を持つ生き物と思われていますが、その蛇にして、ためらう。わかる。 淋しさに野焼きの焔追いつづけ 笹次 すごいさびしさですね…

七月の歌仙 名残表 コロナ禍の中、歌仙を巻くのは不要不急ではないと信じる風狂の志士があつまりました。さて、六月は 花の定座。お花見に、木の芽田楽を食べている下戸の人物が現れました。お酒の出る席は、私もあまり好きではありませんが、花を眺めながら…

初歌仙

芭蕉の館で初歌仙 加賀市山中温泉芭蕉の館での初歌仙。清書したのでここに載せておきます。平成26年の事です。山中温泉への挨拶に始まっています。. 歌仙湯の香の巻 山中や湯の香変わらぬ青葉闇 おるか 古き館につどう夏服 上出 木地を挽く若き女の腕細く …

歌仙 雛の家 の巻 三月

歌仙を巻きつつ書いています 先月会場の都合で初折五句目「夏の月」で終わっていた歌仙。 まずは初折の最後、六句目 コロナに揺らぐ列島極暑 正藤 うう、熱いですね。夏にはパンデミックも収まっていると良いのですが。時事を読み込むのも、実際に顔を集めて…

歌仙桐一葉の巻 満尾 名残の裏に入りました。あまり重くならず、さらさらと続けて余韻嫋嫋と終わるのがたしなみなんだとか。 さて、名残の表は冬の句 サンタがためす回転木馬 平井 という愉しい句で終わりました。名残の裏一句目は無季の句をお願いしました…